インドネシアでびっくりした人生の優先順位の話
私が日本語教師のアシスタントとしてインドネシアの高校に赴任していた時のことです。
いつも通り授業に行こう!と張り切って準備をしていたら
「先生、今日は授業できません。」
と一緒に教えるインドネシア人の先生T先生が言いました。
「え!?なんでですか!?」
突然のできごとにびっくりし、T先生の目を見ました。
T先生:「校長先生が急に入院しました。
今から行ける先生全員でお見舞いに行きます!」
私:「え!それは大変!今からですか?授業は大丈夫ですか?
生徒たちはどうなりますか?」
T先生:「大丈夫ね。自習です。授業は遅れるけどね。
行きましょう。先生、~ルピー下さい。お見舞いとしてみんなで校長先生に渡します。」
カルチャーーーーーショーーーーーーーーーーーーーーーック!!!!!!!!!!!
若手の先生たちを学校に残し、
ibu-ibu, bapak-bapak 年配の先生大体10人と共に病院へ向かいました。
校長先生に教頭先生が代表し
果物とお見舞いのお金を渡しました。
校長先生:「先生まで来てくださったんだね。ありがとう。」
私:「どうぞお体ご自愛ください。元気な校長先生にお会いできることを楽しみにしてます!」
たくさんの先生方と握手と挨拶をして、
顔色の悪かった校長先生が嬉しそうにはにかんだ。
私の心が動いた瞬間だった。
元気な生徒<病気の校長先生
授業後<今
食べ物+お金を渡す
日本の学校では絶対にない事態
100%問題になると思う
でも、それは日本の常識だった
どっちが正しいかなんて決められない
生徒のことを考えれば、こんなこと絶対ないだろう
だけれど、今一番苦しいであろう校長先生の元に
代表の一人だけではなく行ける先生たちで駆け付ける
もしかしたら無駄かもしれない
だけど、その行為に心で感じることと人生の優先順位を考えさせられました。
私は目の前のしなければならないことより
本当に今必要なことを心で感じて動いてるんだろうか
非常に考えさせられた出来事でした。
みなさんならどう感じますか?